転職面接マナー完全ガイド|入退室・身だしなみ・言葉遣い

転職面接では、話す内容よりも先に「第一印象」が評価されます。入室した瞬間、座った時の姿勢、言葉の使い方——これらのマナーが整っていないと、どれだけ優秀なスキルを持っていても、マイナスのスタートを切ることになってしまいます。

「社会人経験があるから大丈夫」と思っていても、普段の職場では許されることが、面接の場ではマナー違反になるケースもあります。特に転職初心者の方は、学生時代の就職活動から時間が経っていることもあり、基本的なビジネスマナーを再確認することが大切です。この記事では、面接当日の流れに沿って、入退室・身だしなみ・言葉遣いのポイントを解説します。

面接前の準備:当日までにやること

企業の場所・所要時間を確認する

  • 前日までに会場の場所をGoogleマップで確認する
  • 当日は余裕を持って出発し、面接の10〜15分前に到着する
  • 早すぎる到着(30分以上前)も迷惑になるため避ける
  • 遅刻しそうな場合は必ず事前に電話連絡する

持ち物の確認

持ち物ポイント
履歴書・職務経歴書2〜3部コピーして持参(先方が紛失した場合に備えて)
筆記用具黒のボールペン、メモ帳
腕時計スマートフォンで時間確認はマナー違反の場合がある
交通系ICカード小銭より確実
会社の地図・担当者連絡先スマホが使えない場合に備えて印刷
ハンカチ清潔なものを

入室のマナー

受付での対応

受付に着いたら次のように伝えます。

「〇時に面接のお約束をしております、△△と申します。採用ご担当の□□様にお取り次ぎいただけますでしょうか」

ポイント:

  • 大きすぎず、はっきりとした声で話す
  • お辞儀は15〜30度程度
  • スマートフォンはカバンにしまっておく

待合室での振る舞い

  • 椅子には浅く腰かけ、背筋を伸ばす
  • スマートフォンは操作しない(緊急の確認は素早く済ませる)
  • 書類の最終確認や深呼吸で落ち着く

面接室へ入室する

  1. ドアを3回ノックする(2回はトイレのノックと言われるため避ける)
  2. 「どうぞ」と言われたら「失礼します」と言いながらドアを開ける
  3. 部屋に入ったらドアの方を向いて静かに閉める(後ろ手で閉めない)
  4. 椅子の横に立ち、「本日はお時間をいただきありがとうございます。△△と申します。よろしくお願いいたします」とお辞儀(30度程度)
  5. 「お座りください」と言われてから着席する(先に座らない)

着席時の姿勢

  • 背筋を伸ばし、椅子に浅めに腰かける
  • 膝の上に手を置く(手持ち無沙汰にしない)
  • カバンは椅子の横の床に置く(膝の上や机の上には置かない)
  • 足を組まない

退室のマナー

面接終了後もマナーが続きます。

  1. 面接官が「以上です」と言ったら「本日はありがとうございました」とお辞儀
  2. 椅子を元の位置に戻す(引いた場合)
  3. ドアの前で「失礼いたします」と再度お辞儀してから退室
  4. ドアを静かに閉める
  5. 廊下や受付でも気を抜かない(他の社員に見られている可能性がある)

ビジネスシーンにおける「プロフェッショナリズム」は、仕事の成果だけでなく、日々の立ち居振る舞いにも現れると言われています。どんなに実力があっても、その人の行動・姿勢・言葉遣いが「この会社で働く人」としてふさわしいかを、面接官は常に見ています(BUSINESS INSIDER JAPAN「巨匠スピルバーグ、ここ20年は『監督業より子育て』。ハリー・ポッターを断り、仕事は定時退社(海外)」)。

身だしなみのポイント

服装の基本(スーツ)

性別推奨避けるべき
男性紺・グレーのスーツ、白シャツ、無地ネクタイ派手な柄物、ノーネクタイ、カジュアルシャツ
女性紺・グレーのスーツかフォーマルなワンピース露出が多い服装、柄が目立つもの
  • スーツはシワのない状態で着用する(前日にアイロンがけ)
  • 靴は磨いておく(汚れた靴は印象が悪い)
  • ベルトと靴の色を合わせる(男性)

髪型

  • 顔が見えるようにスッキリとまとめる
  • 男性:整髪料で整える、顔にかかる長さは避ける
  • 女性:まとめ髪または清潔感のあるスタイル
  • カラーは派手すぎない(ダークトーンが無難)

身だしなみのNG事項

  • 香水・整髪料の強すぎる香り(面接室では特に目立つ)
  • 爪が長い・ネイルが派手
  • アクセサリーの過剰な装着
  • ヒゲが整えられていない(男性)
  • ストッキングが伝線している(女性)

言葉遣いのポイント

基本的な敬語

面接では「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」を適切に使い分けます。

普通語丁寧語謙譲語
言う言います申す・申し上げる
もらうもらいますいただく
見る見ます拝見する
するしますいたす
来る来ます参る・うかがう
行く行きます参る・うかがう

よくある言葉遣いのNG

  • 「〜させていただきます」の使いすぎ(過剰丁寧)
  • 「ぼく」「あたし」(一人称は「わたし」または「わたくし」)
  • 語尾が「〜ですね」「〜じゃないですか」(馴れ馴れしい印象)
  • 「えー」「あのー」「まあ」などのフィラーワードが多い
  • 「〜のほうが」(「〜が」で十分)

話し方のポイント

  • 話すスピードはやや落ち着いて(緊張すると早口になりやすい)
  • 相手の目を見て話す(視線が泳ぐと自信がないと思われる)
  • 結論から話す(「〜です。なぜなら〜」)
  • 一度の回答は2〜3分以内にまとめる

スマートフォンのマナー

  • 受付に着く前にマナーモードまたは電源オフにする
  • 面接中は絶対に操作しない
  • 机の上には置かない
  • 着信があっても絶対に確認しない(終了後に確認)

チェックリスト

面接当日の前日・当日に確認しましょう。

前日まで

  • 会場の場所・交通ルートを確認した
  • スーツにシワがなく、靴が磨かれている
  • 持ち物をカバンに入れた(書類・筆記用具・名刺入れ等)
  • 面接担当者の連絡先をメモした

当日

  • 10〜15分前に到着できるよう余裕を持って出発した
  • 受付で名前と目的を伝えた
  • スマートフォンをマナーモードにした
  • 3回ノックして入室した
  • 着席前に挨拶した
  • 退室時にお礼を言ってから出た
  • エレベーターに乗るまで気を抜かなかった

まとめ

面接マナーは、内容と同じくらい重要な「非言語コミュニケーション」の一部です。入室から退室まで一貫して丁寧な対応ができることで、「この人は社会人としての基礎がしっかりしている」という安心感を面接官に与えることができます。

特に転職面接では、すでに社会人として経験を積んでいることを前提に見られるため、基本的なマナーが身についていることは最低ラインです。本記事のチェックリストを面接前に確認し、自信を持って面接に臨んでください。

本記事はBUSINESS INSIDER JAPAN「巨匠スピルバーグ、ここ20年は『監督業より子育て』。ハリー・ポッターを断り、仕事は定時退社(海外)」を参考に、転職初心者向けに編集したものです。