転職にまつわるお金のすべて|失業給付・税金・社会保険を徹底解説
転職を決意したとき、多くの人が見落としがちなのが「お金」の問題だ。退職後の収入、健康保険、住民税——こうした疑問をそのままにして転職活動を進めると、退職後に思わぬ出費や手続きに慌てることになる。
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何が報じられた? プレジデントオンラインが、年収1500万円から900万円に下がってもタワマンに住み続けたいと考える50歳男性に、ファイナンシャルプランナーが「6年後」の残酷な貯蓄残高を突き付けた相談事例を紹介しました。
それが示すトレンドは? 転職などで年収が下がった後も従来の生活水準を維持しようとすると、貯蓄が急減するリスクがあるということです。年収変化に合わせた家計の見直しが欠かせません。
転職初心者にどう関係する? 転職はキャリアだけでなく、失業給付・税金・社会保険といったお金の変化も伴います。この記事では、転職時に発生するお金の主要テーマを初心者向けに徹底解説します。
出典: 年収1500万→900万円でもタワマンに住み続けたい…50歳男性にFPが突き付けた「6年後」の残酷な貯蓄残高(プレジデントオンライン)
事前に知識を持っておくことで、転職後の家計を安定させよう。
転職時のお金の全体像
転職に関わるお金は大きく3つのカテゴリに分けられる。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| 収入の変化 | 失業給付、転職後の年収変動 |
| 税金の変化 | 住民税、確定申告、年末調整 |
| 社会保険の変化 | 健康保険、厚生年金の切り替え |
在職中に転職する場合はこれらの影響が少なく、退職後に活動する場合は手続きが増える。どちらのパターンかによって対応が異なるため、まず自分の転職スタイルを確認しよう。
失業給付(雇用保険の基本手当)
失業給付とは
失業給付は、雇用保険に加入していた人が失業した場合に、ハローワークを通じて受け取れる給付金だ。正式名称は「雇用保険の基本手当」で、一般的に「失業手当」と呼ばれる。
受給条件
失業給付を受けるには以下の条件を満たす必要がある。
- 離職日以前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算12ヶ月以上ある(会社都合退職の場合は6ヶ月以上)
- 就職する意思・能力があるが仕事がない状態(就職活動中であること)
- ハローワークに求職登録をしている
自己都合退職(転職のための退職)の場合、給付開始まで3ヶ月の給付制限期間がある(2020年の法改正後、一定条件で2ヶ月に短縮)。在職中に転職先を決めてから退職する場合は、空白期間がないため失業給付の対象にならない。
給付日数と金額
失業給付の給付日数(45歳未満・自己都合退職)
※ 雇用保険の基本手当の給付日数。給付額は退職前の賃金日額の50〜80%(年齢・賃金水準によって異なる)が目安。
申請手続き
- ハローワークに求職登録(離職後できるだけ早く)
- 雇用保険被保険者離職票を提出(前職の会社から受け取る)
- 受給説明会への参加
- 認定日(4週ごと)に求職活動の実績を報告
健康保険の切り替え
退職すると会社の健康保険(社会保険)から抜けることになる。次の会社の入社日まで空白期間がある場合、以下の3つの選択肢から選ぶ必要がある。
| 選択肢 | 手続き期限 | ポイント |
|---|---|---|
| ①国民健康保険に加入 | 退職後14日以内(市区町村の窓口) | 保険料は前年の所得に基づいて計算されるため、年収が高い場合は保険料が高くなる傾向がある |
| ②任意継続被保険者制度 | 退職後20日以内 | 会社の健康保険を最大2年間継続できる。ただし在職中は会社が半分負担していた保険料を全額自己負担する |
| ③家族の健康保険の扶養に入る | 収入要件(年間130万円未満など)を満たす場合 | 配偶者・親の健康保険の扶養に入れれば保険料が不要。該当する場合は最もコストが低い |
年金の手続き
退職後、次の会社に入社するまでの間は国民年金への切り替え手続きが必要だ。
退職後14日以内に市区町村の窓口で手続きを行う。国民年金の保険料は月額約16,000円(2026年度)。収入がない場合は「免除・猶予制度」を利用することもできる。
住民税に注意
退職翌年に一括請求される
住民税は「前年の所得に対して翌年に支払う」仕組みだ。会社員の場合は毎月給与から天引きされているが、退職後は一括で請求される場合がある。
例えば、3月に退職した場合、その年の6月〜翌年5月分の住民税が一括で送付されてくる。想定外の大きな出費となるため、事前に金額を確認・準備しておこう。
あるファイナンシャルプランナーの相談事例として、転職による年収ダウン後も従来の生活水準を維持しようとして貯蓄が急減したケースが紹介されている。転職後の年収変化に伴い、住民税をはじめとする税負担の変化を事前に把握しておくことが、家計の安定には不可欠だ。(出典:プレジデントオンライン)
年末調整・確定申告
同一年内に転職した場合、転職先で年末調整を行う際に前職の源泉徴収票が必要になる。前職の源泉徴収票を必ず受け取り、転職先の担当部署に提出しよう。
退職後に転職先が決まらず年内に就職しなかった場合は、翌年2〜3月に確定申告が必要になる。
転職前後の年収と生活費の計算
転職で年収が変わる場合、実際の手取り額の変化を事前に計算しておくことが重要だ。
| 年収 | 手取り目安(目安・独身・住民税等含む) |
|---|---|
| 300万円 | 約240万円 |
| 400万円 | 約310万円 |
| 500万円 | 約390万円 |
| 600万円 | 約460万円 |
※ 扶養人数・各種控除により異なる
転職後の年収が下がる場合は、生活費の見直しも同時に検討しよう。
まとめ
転職はキャリアの変化だけでなく、お金のさまざまな変化も伴う大きなライフイベントだ。失業給付・健康保険・年金・住民税・税金の変化を事前に理解しておくことで、退職後の家計の混乱を最小限に抑えられる。
「お金のことは後で考えよう」と先送りにしがちだが、転職活動を始める前に、この記事で整理したお金の準備を一つひとつ確認しておくことを強くすすめる。
本記事は転職時のお金の変化についてまとめた教育的な解説記事です。参考情報として、プレジデントオンライン「年収1500万→900万円でもタワマンに住み続けたい…50歳男性にFPが突き付けた『6年後』の残酷な貯蓄残高」(https://news.yahoo.co.jp/articles/812cce7237c380af2edf3f75127cfef83fa09151)を引用しています。