転職を考え始めたら最初にやること
「今の仕事を辞めたい」と思ったとき、すぐに転職サイトを開くのは少し待ってください。転職を成功させるには、求人を探す前に必ずやるべき準備があります。
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何が報じられた? BUSINESS INSIDER JAPANが、ストレスの多い仕事を辞めるために貯金をしたミレニアル世代が見つけた、FIRE達成の「裏技」を紹介しました。
それが示すトレンドは? 「仕事を辞めたい」という強い動機があっても、次のキャリアを明確にしないまま退職すると後悔しやすいということ。海外では「目的が曖昧なまま辞めた結果、想定外の困難に直面した」という声が多く報告されています。
転職初心者にどう関係する? 転職も同じで、「今の環境からの逃避」で動き出すとミスマッチにつながります。この記事では、転職を考え始めた方が求人を探す前に取り組むべき準備ステップを順番に解説します。
出典: ストレスの多い仕事を辞めるために貯金をしたミレニアル世代が見つけた、FIRE達成の「裏技」(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)
なぜ「すぐ求人を見る」は危険なのか
転職を考え始めると、多くの人がまず転職サイトで求人を検索します。これ自体は問題ありませんが、自己分析なしに求人を見ると「年収が高い」「有名企業だから」という表面的な理由で応募してしまいがちです。
海外では、ストレスフルな仕事から抜け出したいという強い動機を持ちながらも、次のキャリアを明確にしないまま退職し、後悔するケースが多く報告されています。FIREムーブメントを追いかけたミレニアル世代の中にも、「目的が曖昧なまま仕事を辞めた結果、想定外の困難に直面した」という声があります(参照:Business Insider Japan「ストレスの多い仕事を辞めるために貯金をしたミレニアル世代が見つけた、FIRE達成の『裏技』」)。
転職は「今の環境からの逃避」ではなく「より良いキャリアへの移動」であるべきです。そのためには、動き出す前に自分の現在地と目的地を把握することが不可欠です。
ステップ1:転職したい「本当の理由」を掘り下げる
転職理由は表面と本質が異なることが多いです。「給与が低い」という理由の裏には「評価されていない」「成長できない環境にいる」という本質的な問題が隠れているかもしれません。
転職理由を深掘りする質問
- なぜ転職したいと思い始めたのか?(直接的なきっかけ)
- そのきっかけの背景にある、より深い理由は何か?
- 転職すれば、その問題は解決するか?
- 現在の職場で解決できる可能性はないか?
この問いに正直に向き合うと、「実は転職する必要がなかった」というケースも出てきます。環境を変える前に、現職で交渉・改善できることがないかも確認しましょう。
ステップ2:現職でのキャリアを棚卸しする
次に行うのは、これまでのキャリアの棚卸しです。「自分には何もスキルがない」と感じる方も多いですが、丁寧に振り返ると意外な強みや実績が見えてきます。
棚卸しの方法
| 項目 | 具体的に書き出すこと |
|---|---|
| 業務内容 | 担当した業務・プロジェクトの概要 |
| 実績・成果 | 数値化できる成果(売上・件数・改善率など) |
| 習得スキル | 技術スキル・ツール・資格・ビジネススキル |
| 評価されたこと | 上司や同僚から褒められた・感謝されたこと |
| 苦手だったこと | 業務上の弱点や失敗した経験 |
特に「数値化できる成果」は職務経歴書の根幹となります。「担当した」ではなく「〇〇を達成した」という表現に変換できる実績を探してみましょう。
ステップ3:自分の市場価値を確認する
転職活動の準備として欠かせないのが、自分のスキルや経験が転職市場でどう評価されるかの把握です。
転職サイトでの求人チェック 転職サービスに登録し、自分の経験・スキルに合致する求人を検索してみましょう。求人票に記載されている必要スキルや年収レンジを見ることで、市場の需要感がわかります。
スカウトメールの質で測る 転職サイトに職務経歴を登録すると、企業や転職エージェントからスカウトが届きます。どんな会社から、どんなポジションのオファーが来るかを観察するだけでも、自分の市場での立ち位置が把握できます。
転職エージェントへの相談 転職エージェントへ相談することで、プロの目線から自分のスキルの市場価値を教えてもらえます。転職を決意していなくても「情報収集として相談したい」と伝えれば対応してもらえます。
ステップ4:「転職するかどうか」を冷静に判断する
ここまで準備したら、改めて転職の可否を判断します。感情的なタイミングで転職を決めると後悔しやすいため、以下の基準で冷静に判断しましょう。
| 観点 | 転職を進めてよいサイン | もう少し待つべきサイン |
|---|---|---|
| 転職理由 | 明確で、現職では解決できないと判断できる | 感情的(上司が嫌い、今日ミスをしたなど) |
| キャリアビジョン | 転職後のキャリアビジョンが描けている | 何をやりたいか・どこへ行きたいかが明確でない |
| 市場価値・経歴 | スキル・経験が市場で評価される見込みがある | 現職での勤続期間が短い(1年未満) |
| 経済面 | 経済的なリスクに備えられている(生活費3〜6ヶ月分の貯蓄) | 経済的な余裕がない |
ステップ5:転職活動のスケジュールを立てる
転職を進めると決めたら、スケジュールを立てましょう。在職中に転職活動を行う場合は、業務との両立を考えた現実的な計画が必要です。
在職中の転職活動スケジュール例
| 期間 | 活動内容 |
|---|---|
| 1ヶ月目 | 自己分析完了・転職サイト登録・エージェント面談 |
| 2ヶ月目 | 書類作成・求人リサーチ・応募開始 |
| 3〜4ヶ月目 | 面接・選考 |
| 5ヶ月目 | 内定・条件交渉・退職交渉 |
| 6ヶ月目 | 退職・入社 |
在職中の転職活動 期間配分の目安(合計6ヶ月の場合)
※ 本文のスケジュール例をもとに編集部が図にしたものです
一般的に在職中の転職活動は3〜6ヶ月が目安です。長期戦になることを前提に、無理のないペースで進めることが大切です。
まとめ
転職を考え始めたとき、最初にやるべきことは求人を探すことではなく、自分自身を深く理解することです。転職理由の深掘り、現職キャリアの棚卸し、市場価値の確認という3つのステップを踏んだうえで初めて、転職活動を本格的にスタートさせましょう。
焦りは禁物です。準備段階をしっかり固めた転職活動は、後悔のない選択につながります。転職は人生の大きな分岐点ですが、正しい準備さえすれば、必ず自分に合った場所を見つけることができます。
出典:Business Insider Japan「ストレスの多い仕事を辞めるために貯金をしたミレニアル世代が見つけた、FIRE達成の『裏技』」(https://news.yahoo.co.jp/articles/1e56415416069a3768fc0ef0fcabc993e35ab25a)