職務経歴書の書き方|基本構成とポイント

転職活動で最初につまずきやすいのが「職務経歴書の書き方がわからない」という悩みです。履歴書と違い、職務経歴書は転職のときに初めて書くという方がほとんどだからです。

📰 この記事の元になったニュース

何が報じられた? BUSINESS INSIDER JAPAN が、面接の「自己紹介をしてください」にどう答えるべきかについて、キャリアの専門家のアドバイスを紹介しました。

それが示すトレンドは? 専門家が重視するのは「自分が何者か」を一言で伝える力。これは面接に限らず、応募書類にも共通する転職活動の土台となるスキルです。

転職初心者にどう関係する? 「自分が何をして、どんな成果を出したか」を端的に伝える力がもっとも問われる書類が職務経歴書です。この記事では、職務経歴書の基本構成から記入例、よくある失敗までを順を追って解説します。

出典: 面接で「自己紹介をしてください」にはどう答えるべきか…キャリアの専門家がアドバイス(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)


職務経歴書とは何か

職務経歴書とは、これまでの仕事の内容・実績・スキルをまとめた自由形式の書類です。履歴書がいつ・どこで働いたかという「事実」を記録するものなのに対し、職務経歴書は「何をして、どんな成果を出したか」という中身を伝えるものです。

書類役割形式
履歴書いつ・どこで働いたかという「事実」の記録定型フォーマット
職務経歴書何をして、どんな成果を出したかという「中身」の伝達自由形式(王道の構成あり)

採用担当者はこの2枚を合わせて読むことで、「この人がウチで活躍できるか」を判断します。職務経歴書は自分を売り込む営業資料と捉えて作成しましょう。

キャリアの専門家によれば、応募書類で重要なのは「自分が何者か」を一言で伝える力だとされています。自己紹介が明確にできる人は、書類でも同様に相手に伝わる文章を書けます(出典:BUSINESS INSIDER JAPAN)。


職務経歴書の基本構成

職務経歴書には決まった書式はありませんが、採用現場で読まれやすい「王道の構成」があります。

1. ヘッダー情報

  • 書類名(職務経歴書)
  • 作成日
  • 氏名

2. 職務要約(サマリー)

冒頭に全体の要約を100〜200字で記載します。採用担当者が最初に目を通す箇所なので、「何年間・何の仕事を・どんな実績で」という要点を凝縮します。

記入例:

IT系の法人営業として5年間勤務。中小企業向けのクラウドサービス提案を担当し、
担当エリアの新規契約数を3年連続で前年比120%達成。その後チームリーダーとして
3名のメンバーを指導しながら部門売上に貢献してきました。

3. 職歴(会社名・期間・担当業務)

各社ごとに以下を記載します。

項目記載内容
会社名社名・業種・従業員数の目安
在籍期間年月〜年月(20XX年4月〜20XX年3月)
役職・雇用形態営業担当/正社員 など
担当業務箇条書きで具体的に
実績・成果数字を入れて定量化

4. 保有スキル・資格

業務に関連するスキルをまとめます。PC操作、語学、資格、ツールなど。

記入例:

  • Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)※日常業務で活用
  • 日商簿記2級
  • TOEIC 730点

5. 自己PR

自分の強みと、志望企業でどう活かせるかを3〜5行でまとめます。


職歴の書き方|具体的な記入例

基本ルール

  • 時系列は逆年代順(最新が先)が主流
  • 数字で実績を示す(「売上向上」ではなく「売上120%達成」)
  • 一文は50字以内を目安に
  • 専門用語・社内略語は避ける

記入例(営業職の場合)

■ 株式会社〇〇(20XX年4月〜20XX年3月・正社員)
業種:情報通信業 従業員数:約300名

【担当業務】
・中小企業向けクラウドソフトウェアの新規開拓営業(首都圏エリア担当)
・月40〜50件の架電・訪問アポイントを実施
・提案書作成・デモンストレーション・契約締結まで一貫して対応
・既存顧客のアフターフォロー(解約防止・追加提案)

【実績・成果】
・新規契約数:年間40件(チーム平均25件)
・担当顧客継続率:92%(部署平均78%)
・社内MVP表彰:20XX年度、20XX年度

記入例(事務職の場合)

■ 株式会社〇〇(20XX年10月〜現在・正社員)
業種:製造業 従業員数:約80名

【担当業務】
・受発注管理・請求書発行・入金確認(月200〜300件)
・来客応対・電話対応(代表番号)
・社内会議の議事録作成・スケジュール管理
・Excel による在庫管理データの集計・報告(月次)

【実績・成果】
・請求書処理の照合作業を手順書化し、チームのミス件数を月平均8件から2件に削減
・後輩スタッフ2名の業務指導を担当

よくある失敗と改善ポイント

つまずきやすいポイントは4つに集約されます。NG例とOK例をセットで押さえておきましょう。

失敗パターンNG例改善のポイント(OK例)
① 業務内容が抽象的すぎる「営業業務全般を担当しました」「中小企業向けITサービスの新規開拓営業を担当し、月次30件の訪問アポイントを実施しました」
② 実績に数字がない「売上アップに貢献しました」「施策実施後、担当顧客の購入単価が平均1.3倍に向上しました」
③ 長すぎる(3枚以上)古い職歴まで同じ粒度で詳述経歴が多くても2枚以内が基本。古い職歴は箇条書きで簡潔に
④ 誤字脱字書き上げてそのまま提出提出前に声に出して読み返し、第三者にも確認してもらう

書式・レイアウトのポイント

項目推奨
用紙サイズA4で作成(手書きでもWordでも可、近年はWord・PDFが主流)
フォント明朝体かゴシック体、10〜11ptが読みやすい
余白1ページあたり上下左右25mm前後
文章の見せ方箇条書きで読みやすく(長い段落は避ける)
強調太字・下線で見出しを強調

まとめ

職務経歴書は、採用担当者に「この人に会いたい」と思わせるための書類です。難しく考えすぎず、「自分が何をして、どんな成果を出してきたか」を具体的に伝えることが最大のポイントです。

最初は書くのが難しく感じるかもしれませんが、一度型を作ってしまえば、応募先ごとにカスタマイズするだけで対応できます。まずはこの記事の構成を参考に、下書きから始めてみましょう。

出典:BUSINESS INSIDER JAPAN「面接で『自己紹介をしてください』にはどう答えるべきか…キャリアの専門家がアドバイス」(2026年)