職務経歴書の書き方|基本構成とポイント

転職活動をはじめると、必ずといっていいほど壁にぶつかるのが「職務経歴書の書き方がわからない」という悩みです。履歴書は学校で書いた経験がある人も多いですが、職務経歴書は転職のときに初めて書くという方がほとんどです。

この記事では、職務経歴書の基本構成から、採用担当者に伝わる書き方のコツ、具体的な記入例まで順を追って解説します。読み終わる頃には「書けそう」という感覚が持てるはずです。


職務経歴書とは何か

職務経歴書とは、これまでの仕事の内容・実績・スキルをまとめた自由形式の書類です。履歴書がいつ・どこで働いたかという「事実」を記録するものなのに対し、職務経歴書は「何をして、どんな成果を出したか」という中身を伝えるものです。

採用担当者はこの2枚を合わせて読むことで、「この人がウチで活躍できるか」を判断します。職務経歴書は自分を売り込む営業資料と捉えて作成しましょう。

キャリアの専門家によれば、応募書類で重要なのは「自分が何者か」を一言で伝える力だとされています。自己紹介が明確にできる人は、書類でも同様に相手に伝わる文章を書けます(出典:BUSINESS INSIDER JAPAN)。


職務経歴書の基本構成

職務経歴書には決まった書式はありませんが、採用現場で読まれやすい「王道の構成」があります。

1. ヘッダー情報

  • 書類名(職務経歴書)
  • 作成日
  • 氏名

2. 職務要約(サマリー)

冒頭に全体の要約を100〜200字で記載します。採用担当者が最初に目を通す箇所なので、「何年間・何の仕事を・どんな実績で」という要点を凝縮します。

記入例:

IT系の法人営業として5年間勤務。中小企業向けのクラウドサービス提案を担当し、
担当エリアの新規契約数を3年連続で前年比120%達成。その後チームリーダーとして
3名のメンバーを指導しながら部門売上に貢献してきました。

3. 職歴(会社名・期間・担当業務)

各社ごとに以下を記載します。

項目記載内容
会社名社名・業種・従業員数の目安
在籍期間年月〜年月(20XX年4月〜20XX年3月)
役職・雇用形態営業担当/正社員 など
担当業務箇条書きで具体的に
実績・成果数字を入れて定量化

4. 保有スキル・資格

業務に関連するスキルをまとめます。PC操作、語学、資格、ツールなど。

記入例:

  • Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)※日常業務で活用
  • 日商簿記2級
  • TOEIC 730点

5. 自己PR

自分の強みと、志望企業でどう活かせるかを3〜5行でまとめます。


職歴の書き方|具体的な記入例

基本ルール

  • 時系列は逆年代順(最新が先)が主流
  • 数字で実績を示す(「売上向上」ではなく「売上120%達成」)
  • 一文は50字以内を目安に
  • 専門用語・社内略語は避ける

記入例(営業職の場合)

■ 株式会社〇〇(20XX年4月〜20XX年3月・正社員)
業種:情報通信業 従業員数:約300名

【担当業務】
・中小企業向けクラウドソフトウェアの新規開拓営業(首都圏エリア担当)
・月40〜50件の架電・訪問アポイントを実施
・提案書作成・デモンストレーション・契約締結まで一貫して対応
・既存顧客のアフターフォロー(解約防止・追加提案)

【実績・成果】
・新規契約数:年間40件(チーム平均25件)
・担当顧客継続率:92%(部署平均78%)
・社内MVP表彰:20XX年度、20XX年度

記入例(事務職の場合)

■ 株式会社〇〇(20XX年10月〜現在・正社員)
業種:製造業 従業員数:約80名

【担当業務】
・受発注管理・請求書発行・入金確認(月200〜300件)
・来客応対・電話対応(代表番号)
・社内会議の議事録作成・スケジュール管理
・Excel による在庫管理データの集計・報告(月次)

【実績・成果】
・請求書処理の照合作業を手順書化し、チームのミス件数を月平均8件から2件に削減
・後輩スタッフ2名の業務指導を担当

よくある失敗と改善ポイント

失敗①:業務内容が抽象的すぎる

NG例: 「営業業務全般を担当しました」 OK例: 「中小企業向けITサービスの新規開拓営業を担当し、月次30件の訪問アポイントを実施しました」

失敗②:実績に数字がない

NG例: 「売上アップに貢献しました」 OK例: 「施策実施後、担当顧客の購入単価が平均1.3倍に向上しました」

失敗③:長すぎる(3枚以上)

経歴が多い場合でも、職務経歴書は2枚以内にまとめるのが基本です。古い職歴は箇条書きで簡潔に。

失敗④:誤字脱字

提出前に必ず声に出して読み返し、第三者にも確認してもらいましょう。


書式・レイアウトのポイント

  • A4サイズで作成(手書きでもWordでも可、近年はWord・PDF主流)
  • フォントは明朝体かゴシック体、10〜11ptが読みやすい
  • 1ページあたりの余白は上下左右25mm前後
  • 箇条書きで読みやすく(長い段落は避ける)
  • 太字・下線で見出しを強調

転職活動で使える「職務経歴書チェックリスト」

  • 職務要約が100〜200字でまとまっているか
  • 各職歴に在籍期間・会社名・業種が明記されているか
  • 担当業務が具体的に書かれているか
  • 実績・成果に数字が入っているか
  • 保有スキル・資格が正確に記載されているか
  • 自己PRが志望職種と連動しているか
  • 誤字脱字がないか(声に出して確認)
  • 全体でA4・2枚以内に収まっているか
  • フォントや余白が整っており読みやすいか
  • ファイル名がわかりやすいか(氏名_職務経歴書_日付)

まとめ

職務経歴書は、採用担当者に「この人に会いたい」と思わせるための書類です。難しく考えすぎず、「自分が何をして、どんな成果を出してきたか」を具体的に伝えることが最大のポイントです。

最初は書くのが難しく感じるかもしれませんが、一度型を作ってしまえば、応募先ごとにカスタマイズするだけで対応できます。まずはこの記事の構成を参考に、下書きから始めてみましょう。

出典:BUSINESS INSIDER JAPAN「面接で『自己紹介をしてください』にはどう答えるべきか…キャリアの専門家がアドバイス」(2026年)