履歴書の正しい書き方|転職版の注意点
「履歴書くらい書いたことある」という方も、転職での履歴書には新卒や学生時代とは異なるルールや注意点があります。特に転職が初めての方は、書き方を間違えると「社会人経験があるのに基本もわかっていない」と評価されるリスクがあります。
この記事では、転職活動における履歴書の書き方を各項目ごとに解説し、よくある失敗と改善例もあわせて紹介します。
転職での履歴書の役割を理解する
履歴書は「基本情報を正確に伝えるための書類」です。職務経歴書が「何をしてきたか」を伝えるのに対して、履歴書は「どういう人か」の基本スペックを確認する役割があります。
採用担当者が真っ先に確認するのは、学歴・職歴の流れ、転職回数、志望動機、そして写真です。このため履歴書は正確性と読みやすさが最優先です。
キャリア専門家のアドバイスによれば、書類では「誰に・何を・どう伝えるか」を意識することが重要です。相手視点で書かれた書類は、採用担当者の印象に残りやすいとされています(出典:BUSINESS INSIDER JAPAN)。
写真の貼り方と注意点
基本ルール
- サイズ:縦4cm × 横3cm
- 撮影時期:3か月以内
- 服装:スーツが基本(清潔感が重要)
- 表情:自然な笑顔、やや正面より
NGな写真
- スナップ写真やスマホの自撮り
- 背景が自宅や屋外のもの
- 前職の社員証・学生証の流用
- サングラス・過度なアクセサリー
転職活動では証明写真機よりもフォトスタジオでの撮影を推奨します。印象が明らかに違います。
学歴欄の書き方
ルール
- 義務教育(中学校)の卒業から記載
- 高校は「高等学校」と正式名称で
- 学部・学科名も省略せずに記載
- 中退・留年がある場合も正直に記載(「中途退学」と記入)
記入例
学歴
1998年 3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
1998年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 入学
2001年 3月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業
2001年 4月 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
2005年 3月 〇〇大学 経済学部 経済学科 卒業
職歴欄の書き方(転職版)
転職での職歴記載は、在籍した会社をすべて正確に書く必要があります。
ルール
- 「株式会社」「有限会社」など正式名称で記載
- アルバイトは書かなくてよい(正社員・契約社員・派遣社員は記載が必要)
- 「一身上の都合により退職」が標準表現
- 会社都合(リストラ等)の場合は「会社都合により退職」
- 在職中の場合は最終行に「現在に至る」と記載
記入例(転職2回の場合)
職歴
2005年 4月 株式会社〇〇(IT系・SIer) 入社
2010年 3月 一身上の都合により退職
2010年 6月 株式会社〇〇コミュニケーションズ(通信業) 入社
2015年 9月 一身上の都合により退職
2015年 10月 〇〇株式会社(製造業) 入社
現在に至る
以上
志望動機欄の書き方
履歴書の志望動機は100〜200字が一般的です(欄の大きさによる)。職務経歴書の自己PRほど詳しく書く必要はなく、「なぜこの会社・職種を志望するか」を簡潔にまとめます。
構成
- 志望理由(きっかけ・背景)
- 自分の強みがどう活かせるか
- 入社後の意欲
記入例
前職での法人営業の経験を通じて、お客様の課題を深く聞き出し解決策を提案することに
やりがいを感じてきました。貴社はBtoB領域での顧客課題解決を事業の中核に置いており、
私のこれまでの経験を直接活かせる環境だと考え志望いたしました。入社後は即戦力として
貢献するとともに、新しい領域での成長も積極的に目指してまいります。
本人希望欄・特記事項の書き方
基本は「貴社の規定に従います」と記載します。ただし、以下の場合は具体的に記載してかまいません。
- 勤務地の希望がある場合(「〇〇エリア希望」)
- 入社可能日が先の場合(「○月○日以降の入社を希望します」)
- 持病や配慮が必要な事項
手書きかパソコンか
近年はパソコン作成が主流ですが、企業から「手書きで提出してください」と指定された場合は手書きにします。
| 方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| パソコン | 修正が容易、見た目が整う | 印刷品質に注意、ペンで署名が必要な場合も |
| 手書き | 誠実さが伝わる | 訂正液はNG、書き直しが手間 |
手書きの場合、修正は二重線+訂正印が正式ですが、書き直しが最も望ましいです。
転職版 履歴書チェックリスト
- 写真は3か月以内・スーツ着用で貼り付けているか
- 学歴は中学卒業から、正式名称で記載されているか
- 職歴はすべての会社を記載しているか(抜け漏れなし)
- 退職理由が「一身上の都合により退職」または「会社都合により退職」になっているか
- 在職中なら「現在に至る」で締めているか
- 職歴の最後に「以上」と記載しているか
- 志望動機が100〜200字程度でまとまっているか
- 資格・免許は正式名称で記載されているか
- 本人希望欄に「貴社の規定に従います」または具体的な希望が書かれているか
- 誤字脱字・日付の誤りがないか
まとめ
履歴書は「基本的な社会人マナーを見られる書類」でもあります。転職活動では職務経歴書の方が重視されることが多いですが、履歴書に粗があると「仕事も雑なのでは」と判断されかねません。
今回紹介したルールを守り、丁寧に作成することで、書類選考の土台をしっかり固めましょう。転職版の注意点をきちんと押さえれば、それだけで他の応募者と差がつきます。
出典:BUSINESS INSIDER JAPAN「面接で『自己紹介をしてください』にはどう答えるべきか…キャリアの専門家がアドバイス」(2026年)



